宵の果て

 

 

宵の果てまでに あなたに会える

そんな約束があるのなら 待っていよう

宵の果てまでは

 

ベランダに干された 女の人がいる

誇りが 身体をすり抜ける

 

壊れたイヤホンを捨てた先で 童が走る

大きな穴も 怖くないみたいに

 

サントリーニ島へ行こうよ

日の出を飾るようなもの連れて

 

宵の果てまでに あなたに会える

そんな約束があるのなら 待っていよう

宵の果てまでは

 

抗う心が わたしの力になって、芽になって

遠くの街の絵が 大きくなっていく

 

サントリーニ島へ行こうよ

綺麗なドレスなんて 着てもいいでしょう

 

坂道を下った

わかれ道があるなんて思わずに下った 

坂道を下っていった

 

近くにあるものが遠く感じる時も

近くにいたいから 話をしようよ

 

朝のこもれびも 夕日の影も

とても近づけないものほど

いつも会っているな 夜の街までも