霧のきえたハーバー

 

 

 

霧のきえたハーバー

もう直ぐ夕陽に

かわりそうな陽射しに

 

遠くの工場区

真っ黒な海

真っ白な奴等

 

たしかに生きる感触を

ダッシュで取りにきたのにな

 

ぐらりぐらり

ゆうべ達 歌う

ゆるく ひかる

うみばたけ ぬるむ

ああ何時ぞやの列車でなら

どこでもいけたかな

 

ありもしないハーバー

とっくに夕陽にかわってた陽射しに

とおくの残明塔

真っ赤な色は

トマトに成れなかった

 

 たしかに生きる感触を

奪いとってくよ

エレベーター

 

ぐらりぐらり日向道ぬるむ

ゆるくひかる

海ぶどうの色

ねえ、難しく歩く意味

ない、ない、ないんだよ。